何も言わずに付き合ってくれてサンキュ
Now form a Band!!

10パラレル
タネと仕掛けは
走れメロス
歌に奏でてずっと
SVOC
潤滑油


何も言わずに付き合ってくれてサンキュ
ちっちゃい頃、とても負けず嫌いだった僕は
よく「悔し涙」を流しました。

ある日「コーラスの夕べ」と書かれた箱を押入れで見つけた時のこと。
夕べの「夕」をカタカナの「タ」だと思った僕は
近くにいたおかんに「たべ見つけたー」と言ってその箱を持っていきました。
もちろんおかんは答えます。

「あー、これねー”ゆうべ”って言うんだよー」って。

泣きました。
泣きじゃくりました。「たべだー、たべだー」って。
「そうだねー、ごめんね、たべだったねー」ってすぐおかんに言われても
心のどっかでは自分の負けを理解してたんでしょう、
涙がどんどん溢れてきました。今でもはっきり覚えてます。
親父に将棋で負けて、「もう1回」と泣きながら駒を並べ直したり、
野球の試合でエラーをした日には、嗚咽で苦しくなるまで泣いてましたね。


でも年を重ねていくにつれ、当たり前のようにそんなことはなくなっていきました。
20歳を超えてからはもう数えるぐらいしか覚えてない。
悔しさはきっと同じはずなのに、いつしかそれを制御できるようになったんですかね。

「今のはそんなに本気じゃなかった」事にするとか
「これで自分のすべてが終わるわけじゃないじゃん」とか思うことによって
その悔しさや苦しみからはちょっと解放される。
そんな少しずるい技を使ってたような気がします。




日本代表は負けました。
結果だけ見れば、惨敗でした。
でも試合後の選手達の多くは結構冷静だったようにも見えました。
サバサバしてると言うか、言葉を変えれば「スタイリッシュ」と言うか。
少なくとも画面からはそんな感じが伝わってきた。
ほとんどが自分より年下の選手達、
「今時の男はそんなもんなんかなあ」なんてちょっと思いました。


ただ、誰よりも「クール」で「スタイリッシュ」だったはずの中田英寿は
ピッチに倒れ、しばらく動きませんでした。
空を見つめて泣いていました。


なぜか「コーラスの夕べ」を思い出しました。





ずっと想ってた人に自分の想いが届かなかった時、
とても大好きだった人に別れを告げられた時、

「そんなに本気じゃなかったじゃん」
「すべてが終わるわけじゃないじゃん」



そう言い聞かせる度に
涙がとめどなく溢れてくるのは、なぜだろう。



〜フリップサイド会報誌「SIDE VIEW TIMES」7月1日号より〜





ヒデ、ありがとう。


                       かしこ


Now form a Band!!

河崎が泣いているのは、わかっていた。

矢野もたぶんヤバイだろうと思ってた。
ノムはまあ大丈夫だろう。
比較的唄わないところの多い「ヒューリ」で
演奏中、メンバーの方を見れなかったのは初めてだ。


サンサン史上最低のヒューリは
サンサン史上最高に気持ちよかったんだ。





メールは、便利だ。
伝えたいことがあれば
クリック1つであっという間に相手に届く。
BBSもそう。
「書き込む」を押せば、一瞬だ。

誰が書いても同じ字の大きさで、同じフォントで。


真夏にもらった卒業アルバムには
メールじゃないメッセージがたくさん、
ほんとにたくさん書いてあった。
俺の心のリミッターをはずすには充分過ぎた。
打ち上げで「早く開けて読んでみろ」と言われたが
そんなもん読めるわけがない。

翌日、泥のように眠ったあと、
一人でこっそり読んで、こっそり泣いた。

何かと凝った言い回しが好きな自分の心の中で
死ぬほどベタな5文字しか思いつかない。

「ありがとね」





ライブは最高だった。

何も考えずに唄い、何も考えずに弾き、何も考えずにしゃべる。
そんなライブが最高に気持ちいいってこと、初めて知った。
最初で最後の卒業式は今までのどのステージよりも
最高の晴れ舞台だった。

「なんか霧がかかっとる」

矢野はずっと言ってた。
でもそれは、あいつの瞳の上の
0.1ミリの透明な液体のせいだったってことに
あいつが気付いてないだけだと思う。


ライブは最高だった。





雪も降らない、サクラの気配もまったくない、
SUNSUNと太陽の匂いばかりする卒業式当日は
俺には忘れられない日になった。

5年後でも10年後でもいいや、またこの4人で式典を開こう。
その時は、7月28日下北沢CLUB Queに集まった奴、全員出席だぜ。
だって卒業したあとにすぐみんな楽しみにするのは
「同窓会」だろ??





最後に、お世話になった校長、CLUB Que店長
二位さんの卒アルの言葉がなんだか素敵だったので
残しておこうと思う。




「ただ終わっていくのなら、ゴミっす」


       

                       かしこ




涙の数だけ強くなれるなら

苦労はしないね、と言った君の

目の中に光るこぼれおちそうな

涙を 見て

僕が強くなろうと 思う


                      かしこ


10パラレル


光があるから影もあって。

勝ちがあるから負けもあって。

ブサイクがいなかったら美人もいなくて。

不幸があるからこそきっと幸せもある。




だから

「あなたがいるから私がいる」 ってのは

ほんとは意外と

すごいことなんだ。




たぶん俺が、思ってるより。


                      かしこ



タネと仕掛けは


「あなたは人にとてもやさしいが、バカだ。」

「あなたはバカだが、とても人にやさしい。」


日本語には、すごい力がある。
表現する言葉の種類だけでもかなりの数があるのに、
この例にいたっては順番を並べ替えただけ。
それでも印象は、驚くほど違う。
小学生レベルで習う文法でも、
こんなちょっとマジックじみた芸当ができるんだ。

すごい力がある。

時には、恐ろしい凶器にもなる。
時には、この上ない愛を伝える掛け橋にもなる。

でも、組み合わせ次第で何色にもなるこの魔法が
俺は好きだ。





だいぶ前に、「夜のヒットスタジオ」という番組があった。
ほんとにだいぶ前だな、中学校ぐらいかな。
ユニコーンで登場して大迷惑で歌詞をとばしてる民生さんとか
デビューしたてのB'zが出てて
名前の読み方がわからないとか言われてるのを見た記憶がある。
それぐらい昔の話。

DREAMS COME TRUEという3人組が登場した。
バンド名の由来とかを聞かれてるとこを見ると
今にして思えば初登場だったのだろうか。
ベースの彼がこう答えていた。

「僕らは、夢は必ず叶うものだと思ってまして・・・」

どうやらそこからそのまま付けたらしい。
幼心に、なんてダサいバンド名だと思った。
反抗期だったのだろうか、
「夢は必ず叶う」というフレーズにも一瞬、嫌気がさした。
でも結局そのまま見続けて、
吉田美和さんの唄に圧倒されたのはその数分後。
姉ちゃんが気に入って、しばらくドリカム漬けの生活になるのに
そんな時間はかからなかった。
名前はともかく、好きなバンドになった。





俺は「事実」が好きだ。
言葉にしても、表現にしても、考え方にしても。

抽象的なものが嫌いなわけじゃない。
でも抽象的なものは、逃げられる。
ふり幅が広い分、相手にゆだねることができる。
もちろんそこを楽しむこともあるのだが、
俺の心にナイフのようにグサっと刺さる言葉や表現は、
得てして「事実」だったりする。



「Dreams come true」

これは確かむこうのことわざだったか。
正式な訳はどんなんだろう。
「夢は必ず叶う」でいいんだろうか。
確か、そう習った記憶もある。

「夢は必ず叶う」

全然好きな言葉じゃない。
それは、嘘だからだ。
理想ではあるかもしれないが、
嘘だ。



ただ、この言葉のとり方をちょっと変えると
とたんに好きな言葉になる。
日本語のマジックを、使う。


「夢はあきらめなければ終わらない」


こう。

こうすると一気に好きな言葉になる。
それは「事実」だからだ。

どれだけ壮大な夢を見ても、
そしてそれがほぼ実現不可能なものだとしても、
例え、結局不可能なまま死んだとしても、
本人があきらめなければ、それは終わらない。
わかりやすくて、単純で、驚くほど事実。

こんな言葉が、俺は好きなんだ。






嫌いな数学の時間。
2次関数。
黒板にはわけのわからない曲線が並ぶ。
まったく興味のない俺の目線は、完全に窓の外。
ただ、おもむろに先生が口にしながら黒板に書き出した言葉に
一瞬ビクっとする。



「0ではないが、限りなく0に近い場所」



そういう場所って、この世界にも
意外にたくさん
ある気がするんだよ。



                      かしこ



今日のBGM:「So-So」 by pinkopinko



走れメロス


「野球の監督でもなんでも連れて来いよ!!」


この季節は、野球という言葉にすぐ耳が反応する。
そしてそれは秋まで続く。
我が読売Gがここ最近ではまれに見るような
弾丸スタートダッシュを決めている今日このごろ、
特にその言葉には敏感だ。

ふとテレビに目をやると、なんのことはない。
アイフルの悪質な取り立ての様子を録音したテープが流されているだけだった。

そういえば最近よくテレビで聞くニュース。
なんでも催促の仕方に問題があったらしく、業務停止とかになってるらしい。
「野球の監督」というレトリックをここで使うことに
若干センスのなさを感じるが、確かに悪質な取立てぶりだった。
キャスターはこんな感じの言葉でニュースをしめる。

「こういう催促の仕方は間違いなくダメなんですが、
 借りる側の方もちょっと考えられた方がいいかもしれませんね。」




・・・ちょっと??

ちょっとで済むか?? 済むわけねーだろ。
だいぶだろ?? だいぶ考えなきゃだめだろーがよ。

っていうかそこまで借りた側が被害者っぽくなってるのが
どうもピンとこない。
まあこの件に関しては被害者に変わりないんやろうけど。




ものすごく当たり前の話をすれば、
まず、借りなきゃこの怒号はない。
そりゃそうだな。

で、万が一借りたとしても、決められた期限にちゃんと返せば
これもまたこの怒号はありえない。
そりゃそうだ。

「約束を守る」

幼稚園で習うようなこんな決まりを遂行すれば
こういう取り立てもなければ、問題もない。
当たり前の話ではあるが、残念ながらこれは事実。

テープを聞いてたら取り立て方に実際イラっときた。
そこまで言わんでも、って正直思った。
ただ、この声の主を苦しめたいなら簡単だ。
債務者全員が頑張って、ちゃんと金を返せばいい。
これから借りる人は、しっかりその約束を守ればいい。
声の感じからしたらそれ専門の仕事の人の可能性があるから、
そうすりゃ一気にみんなお払い箱だ。食いっぱぐれる。
だって仕事がなくなるんだから。
ほらほら、ざまーみろー。



約束を破られたら、俺は怒る。
何回も何回も続くなら、俺はもっと怒る。
その時、相手に反省の色があまり見られないなら、
本気で怒った俺はあのテープぐらいの言葉は使うかもしれない。
それでも俺が取り締まられないのは、
それが仕事じゃないからだ。
対象が金じゃないからだ。

ただ、それだけの違い。



「金がある、ない」ってのは、とどのつまり「優先順位」だと思う。

彼女のプレゼントを買う金がなくても、エロビデオを買う金はある。
映画を見に行く金がなくても、ファンデーションを買う金はある。
友達と飲みに行く金がなくても、携帯電話に払う金はある。

俗に言う多重債務者は現時点で5万人を超えるという。
でもその全員が、住む所もなく飯も食えないような
ひもじい生活を送ってるとは思えない。
低い金利をいいことに、自分で勝手に優先順位を下げて
「払えない」ことにしてるんなら
それはそれで筋通さなあかんやろ。
おとがめなしなら、そっちの方が問題だ。




まあ俺はアイフル応援団でもなんでもない。
そのやり方が法に触れたんなら、思う存分裁かれてほしい。
ただ、借りた側が約束を破ったんならその責任は取るべきだとも思う。
妻や彼女にバレて恥をかくのがそうだとするなら、それも仕方なし。

それがイヤなら
日雇いでもなんでも、方法はあるぜ。



                     かしこ



今日のBGM:ホルン協奏曲 第4番 第3楽章 by モーツァルト



歌に奏でてずっと

音楽好きだった親父が、
「これからの時代はCDが付いてないとダメだ」
とかなんとか言って、勇んで買って来たのが
パイオニア製のバカでかいCDプレーヤー付きコンポ。
確か、俺が小学生ぐらいの時だったか。
2階の客間にどかーんと居座ったそいつは、
いかにもいい音を出しそうな気配をかもしだしていた。

でもやがて親父も年をとるにつれなかなか使わなくなる。
俺が高校生にもなると、いつのまにか自分の部屋に奪う形になっていた。
お姉が大学で家を出てからはCDラジカセ自体も物置に行き、
俺が出るようになるとそのコンポも物置でほこりをかぶるようになった。

家にはCDを聴く機械も機会も、ほとんどなくなっていった。


サンプリングサンでCDを出した時、実家に送ったりもした。
まあ親父とおかんはカーステレオで何回か聴いたかもしれないが
実際、家族全員でそれを聴く機会なんてのはありえないわけで。
実家に帰るたびに、なんか三味線でも弾くような真似をしながら
「まだ楽団やっとるんか、楽団。」
なんて言ってたおじいやおばあの耳に届くことは、まずなかった。





去年、ちーちゃんの復帰曲を描かせてもらった時に、うれしい事が1つあった。
テレビ番組のエンディングテーマになった事だ。
もともと実家の風景をイメージして作った曲、
それをその場所でも流せるというのが嬉しかったし、
何より親父とおかんはともかく、
もう90歳近いおじいとおばあに自分の曲を聴かせるには
家族全員が唯一揃う「お茶の間」に流すしか方法がなかったから。
今、自分がやってることを一番わかりやすく伝えられると思った。

放送日の前には、家に電話をした。
曜日と時間、間違えないように。家族みんなで見てくれと。

しばらくして、おかんから電話が鳴る。
家族全員で見たよ、
なんかおばあちゃんが一番喜んでたみたい、って。


なんだろう、ほっとした。
喜びとか達成感とかよりも、安心したという感じだった。
でも、この時そう思ったってことは、
もしかしたら俺は何かを予想してたのかもしれない。

今にして思えば。








今月、俺が実家に帰ったのは、
もう動かなくなったばあちゃんに会うためだった。

きれいな顔だった。
女優さんみたいな顔しとるね、っておかんが言ってた。
その通りだった。
葬式の時の挨拶で、親父が放送日当日のことを話してた。
エンドロールで自分の孫の名前を見つけた時に
拍手をして喜んでたって。

涙が止まらなくなった。

ちっちゃい頃、とても泣き虫だった俺は
大人になってから自分以外の人がいるところで泣くのをやめた。
だから今までずっとそうしてきた。
人前で涙を流したのは何年ぶりだろう。
自分は見てないはずの
拍手をして喜ぶばあちゃんの顔が、消えない。






さよならばあちゃん、元気でな。
でも、その前にちょっとでも聴かせられてよかったよ。


そっちでも聴こえるだろ。



                       かしこ



SVOC

中学1年の時
掃除をサボってたら
担任の熱血教師に
「お前ら五体満足なんだろうが」と
おこられた事があった。

その時同じクラスには
五体満足でない生徒が1人いた。




携帯電話を持つようになって
もう何年も経つ。
はじめて手にした時は
めちゃくちゃ便利な物だと思った。

最近はもう慣れた。
何も考えずに使う。
あって当たり前くらいに思う。




すぐ充電がきれるヘタったバッテリーが
不便だと思う前に、
「なんで圏外やねん」と
イライラする前に、
大昔の人から見ればほとんど魔法に近い
そんな便利な道具を今
手にしてるんだという事を
できるだけ覚えておきたい。

毎日感謝するのは
無理かもしれないけど。




先生、
おれ少し大人になったかな??

                      かしこ


潤滑油

歳をとって
ちょっとづつでも
大人になっていくと
「知ってるフリ」や
「気付いてるフリ」よりも
「知らないフリ」や
「気付いてないフリ」を
する確率の方が高くなっていくもんなんかなあと
考えた。



となると
大人は意外と純粋だ。
                      かしこ


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